2013年11月4日月曜日

モンサンミッシェルとカンカル一泊旅行

朝のモンサンミッシェル

モンサンミッシェルへ1泊旅行をして来ました。パリから車で約4時間、日帰りも出来る距離ですが、夜のライトアップが綺麗だということで一泊にしました。

朝7時半にパリを出発し、途中2回の休憩を挟んで昼過ぎにモンサンミッシェルに到着、生憎と雨模様でしたが、島に着いたら、名物のオムレツを食べて、その後修道院を観光してきました。

夜は対岸のホテルに泊まり、ホテルのレストランでこの辺りの特産品という子羊のステーキを。

翌日朝もまたシャトルバスで島へ行き、散歩をして郵便局で葉書を投函。この郵便局には切手付きの封筒が売っていて、ここで投函するとモンサンミッシェルの消印が付くそうです。ちなみに、エッフェル塔にも郵便局が有ってエッフェル塔の消印が付くということなので、近々行って試そうかと。

モンサンミッシェルを発った後はカンカルへ。

カンカルは海辺の小さな街ですが生牡蠣の名産地です。モンサンミッシェルから車で1時間程西へ向かった所に有ります。

港には牡蠣の小さな市場が有り、幾つかあるスタンドで牡蠣を買ってその場で食べます。値段も安くてとても美味しいので、好きなだけ食べられます。

殻を堤防から海岸の岩場へ投げ捨てて良いので、たくさんの牡蠣の殻が岩場に積み重なっています。

帰りはカンカルからパリまで、途中、大雨になったりしたので6時間位掛かりました。

2013年10月30日水曜日

パリで新鮮なブルターニュの魚介が味わえるレストラン


17区の Le Crabe Marteau ルクラブマルトーは、ブルターニュから毎日直送される新鮮な海の幸が楽しめる、こぢんまりとしたレストランです。

凱旋門から徒歩で10分程のこのお店は、最近日本でも雑誌で取り上げられ、パリ在住の日本人にも人気があります。

赤いファサードをくぐってテーブルに着くと、木製のボードとハンマーがセットされています。お店の名前のマルトーはフランス語でハンマーの意。このハンマーで名物の蟹を豪快に割って頂きます。





カニは日本のものと違ってミソと卵がぎっしり詰まっていて、濃厚な味がさわやかな白ワインとも相性抜群。1杯でもかなりのボリュームです。


その他、前菜の牡蠣やメインのオマール海老なども見逃せません。

予算は前菜、メイン、お酒で一人60ユーロ程度と若干お高めですが、その分、贅沢な気分にさせてくれるお店です。

レストラン情報
Le Crabe Marteau
Adresse : 16, rue des Acacias
75017 Paris
Tél : 01 44 09 85 59
Métro Argentine
Mail : paris@crabemarteau.fr



2013年10月29日火曜日

カルチャーショックとパリ症候群、フランス人の合理性について


昼休みに同僚と話していたら、カルチャーショックの話になりました。
きっかけは、僕が子供の頃、はだし教育で育てられたということを言った所、「信じられない!」と。小さい頃に裸足で過ごした方が大きくなってから風邪を引きにくくなるらしいと説明しても、なんでわざわざ寒い思いをさせるのかという反応です。

「フランスと日本では文化が全然違うし、他に何か私たちフランス人がショックを受けるような話はないのか?」と、大ウケだったのですが、いきなり聞かれてもなかなかそんな面白いネタは出てきません。

その後、話題はパリ症候群に移っていきました。主にフランスに来た日本人の女性がかかり易いというあれです。憧れののフランスに夢と期待を膨らませて住み始めたものの、フランス社会になじめない、語学もなかなか上達しないという中で半ば鬱状態になってしまい、フランスとフランス人が大嫌いになってしまうというものです。

言葉の壁は確かに大きいものですが、何でも文化の違いと言って片付けてしまうことには僕は少し違和感を感じます。いわゆる文化の違いと言われるものは、単に生活習慣の違いである場合が多く、国や言葉によってむしろ大きく違うのは、物事に対する考え方の部分にあると思います。

はだし教育がフランス人を驚かせるのは、わざわざ寒くて辛い思いをさせる必要はない、それよりも、靴下と靴をはいていれば、その方が快適で居られると考えるからでしょう。合理的に考えて、はだしで育てられると風邪を引きにくくなるのかどうかなんて、検証のしようがありません。いや、もしかしたらどこかできちんと研究されているのかも知れませんが。

日本人は、何となく辛い思いを耐えることが偉い、頑張ることが第一で、結果が出るかどうかは二の次、という面がありますが、合理的なフランス人にはあまり理解されないでしょう。仕事でも、意味がなさそうだと思ったことに対してははっきりと「どうせ無駄になるような仕事はしたくない」と言います。
頑張ったから結果が出なくても良しということはあまりなくて、やはり目に見える成果が重要です。


2013年10月28日月曜日

葡萄

そろそろ秋も深まり、フランス各地のワイン畑では今年のワイン作りが始まっている頃でしょうか。

マルシェに行ったら葡萄が沢山売っていて、ワインも美味しいけどそもそも秋は葡萄が美味しいんだよな、と当たり前のことを思い出しました。

フランスの食材の豊富さには目を見張るものがあります。地方に行けば必ずその街の名産品があるし、見せ方、売り出し方もすごく上手い。

この国の人は食べる喜びというのを本当に大事にしています。決して高級なレストランでなくても、新鮮なもの、地元の食材、旬の食材を気の置けない仲間とワイワイ語らいながら味わう。

そういう、人間にとって根源的に大事なことが、自然と日常に組み込まれているところが、フランスが世界の人々を惹き付けてやまない理由、魅力の一つであると思います。


2013年10月27日日曜日

オベルカンフの蚤の市


レピュブリック広場の近くで、蚤の市を見つけました。

こんな所にマルシェが有るとは知らなかったのですが、かなり規模も有って充実していそうだったので、散歩がてらに見て回りました。

食材よりも、雑貨、古い家具なんかが多く、ヴァンヴーの蚤の市に近い雰囲気ですが、もう少し庶民的というか、観光化されていない感じです。

パリらしいおしゃれな雑貨もちらほら。掘り出し物は無かったですが、街の中心部にあるのでヴァンヴーよりもアクセスし易いです。



樽を使ったキャビネット、この上にウィスキーのやリキュールのボトルを並べてみたくなりましたが、ちょっと高かったので今回は見送り。マルシェで見ていると衝動買いしそうになります。

場所はオベルカンフ駅(Oberkampf)のすぐそば、Boulevard Richard Lenoirの通り沿いです。開催日はかよく分からないので、事前に確認した方が良いかも。

2013年10月24日木曜日

日本も将来移民を受け入れるのか

Le mondeにフランスの移民問題についての4つの質問という記事が出ていました。

http://www.lemonde.fr/politique/article/2013/10/23/droit-du-sol-ame-attractivite-de-la-france-quatre-questions-sur-l-immigration_3501627_823448.html

ここでは記事の内容を詳しく訳すことはしませんが、次の4つの疑問について、簡潔に検証されています。①出生地主義、血統主義の違いは?②フランスは移民天国?③フランス人は移民問題に本当に関心があるか?④不法移民だけが無償の福祉を受けている?

昔から移民政策はフランスでよく議論されているテーマです。
焦点はやはり移民流入による治安の悪化と、フランス人の雇用の悪化、社会保障費用の増加でしょう。

日本でも最近は、将来的に移民を受け入れるべきかということが時々ニュースになったりしますが、実際に今後日本で大量の移民を受け入れる用意は政治的にも社会的にも出来ていないと思います。一部では、優秀な人材だけを移民で呼べば良いといった意見もあるみたいですが、現実には難しいでしょう。

とは言え、すでに始まった少子高齢化による人口減少を放置し、尚かつ社会保障制度の抜本的な改革が行われなければ、需要の縮小と税収減によって年金をはじめとする社会保障が崩壊することは明らかです。僕は日本で移民を受け入れることには反対ですが、近い将来、どこかの時点で、大量の移民を受け入れるかどうかを決定する必要に迫られた時、日本はどんな結論を出すのでしょうか?





2013年10月16日水曜日

パリの夜景写真いろいろ

パリで撮った夜景の写真が結構有ったので、10枚選んでみました。

ノートルダム大聖堂
セーヌ川
通りすがりに見えたエッフェル塔 
北駅近くのカフェ。夜景というより、これを撮った時は明け方だったような。
セーヌ川から見たノートルダム
凱旋門
ムーランルージュ。夜景とはちょっと違うかもしれませんが。
シャンゼリゼ大通りのクリスマスイルミネーション 
トロカデロから見たエッフェル塔です。 
ルーブルとガラスのピラミッド

2013年10月15日火曜日

ルーブル美術館のライトアップ

昨日、マルシェで買った茸には、幸運なことに全然虫がいませんでした。
その後、夜になってから野暮用でルーブルの辺りへ出掛けました。
ルーブル美術館とガラスのピラミッドがライトアップされていて、綺麗だったので撮った写真です。

夜のルーブル美術館

ライトアップされたガラスのピラミッド

2013年10月10日木曜日

フランスの国民議会で信じらない野次が

今日、フランスの国民議会で緑の党の女性議員が演説しているところに、UMPの議員がコケッコケッと鶏の鳴き声を真似して野次を入れ、そのため議事が中断するという事件が発生しました。

http://www.lemonde.fr/politique/article/2013/10/09/caquetement-d-un-depute-ump-lors-de-l-intervention-d-une-elue-eelv_3492289_823448.html


動画では実際の野次は聞き取れませんが、演説を邪魔されたヴェロニク・マソノー議員は「私は雌鶏(売春婦)じゃない!」と怒りを露わに。

フランス語のPoule(雌鳥)は売春婦というような意味もあるため、スキャンダルとなっています。

野次を入れたとされる議員の中心人物とされるPhilippe Le Ray議員は酔っていたらしく、Facebookアカウントが炎上、アカウント停止の事態に。
明日から相当ニュースで取り沙汰される気がします。

男女平等の意識が浸透し、女性が強いイメージのあるフランスで、このような嫌がらせをする議員がいることは残念に思います。

日本の国会ではしょっちゅう失言問題やスキャンダルが発生し、本当に大事な政策の議論が出来ずに政治の停滞を招くということが起きていますが、フランスでも同じ様な事態が起きつつ有るのでしょうか。

人権宣言を生んだ国としての威厳を、是非守ってもらいたいものです。





2013年10月8日火曜日

パリの和食レストランで豆大福を頼んだら




10月に入りパリも秋めいてきました。今日たまたま、ブルゴーニュワインの公式サイトを見つけたのですが、今、ブドウの収穫期真っ最中のようです。このサイトはイベントカレンダーやブルゴーニュワインについて学べるオンライン講座を提供していたりと、かなり充実しています。

ワインとは関係ありませんが、食欲の秋ということで、パリに住む日本人としての食材事情を。

食の都パリでは、色々な国の食材が手に入ります。
日本食も大概のものは見つけることができますが、それでもやはり、日本で買うよりも数倍高いものが多いです。

この記事のトップの写真は以前、家の近くで適当に入った日本食レストランでデザートに頼んだ豆大福とコーヒーです。5ユーロ位しました。値段が値段なので、2つ位出て来るかと思ったら、たった1個だけ。

本題に戻ると、お米は日本米、イタリア米、タイやインド産といったアジアの品種から、懐具合に合わせて選べますが、納豆は3パック4ユーロ位します。大根とか里芋とか、日本独自と思われる野菜も、中華スーパーで近いものが色々と有ります。
個人的に嬉しいのはパリでもミカンが売っていることです。Clémentineと言って、日本のミカンにかなり近いものが安く売っています。

様々な食材が手に入りますが、お刺身だけは結構入手し難いです。基本的に魚は肉よりもかなり値段が張る上、生食出来る魚を売っている店は限られています。サーモンならばスーパーや、街中で見かける日本食レストランで食べられますが、日本食レストランと言っても、日本人が経営している店は少ないです。

毎日日本食を食べようとすると、それなりに苦労が有りますが、せっかくパリに居るのだから、各国の食材を試してみたいと思っています。料理のレパートリーも広がって楽しめると思います。





2013年10月7日月曜日

シテ島の花市


メトロのCité駅を降りてすぐの所で、花とガーデン用品の常設市場を見つけました。



2013年10月6日日曜日

日本とフランス どちらが仕事の効率良く働いている?



フランス、または海外の人と仕事をしていると、「日本人は真面目で素晴らしい、日本の製品の品質はとても良い!」というようなことを頻繁に言われます。

だいたい、不平を言わずに自分の仕事に打ち込み、責任を持ってクオリティーの高い製品を作り上げるという意味で言われていると思います。
僕はたまたま製造業の世界にいるので、日本製品、日本人一般の評価が他の業界に比べて高いということもあるでしょう。確かに日本製品のクオリティーは世界でもトップクラスであることは間違いないと思います。

ただ、気になるのは「日本人は真面目だ」という部分です。
先日も、ふとしたことからフランス人の同僚に、「フランス人は生産性が低い、日本人の方が生産性が高い」と言われました。その時はそれ以上の話はしませんでしたが、何となく引っ掛かっていました。

統計上、日本の労働生産性は先進7カ国中、最下位です。しかも、1994年から2012まで18年連続です。また、OECD加盟国のなかでは、34カ国中19位と、真ん中より少し低い位置にいます。

日本の生産性の動向 2012年版 (交易財団法人 日本生産性本部HPより)

この統計をみると、フランスは34カ国中6位なので、フランスよりもかなり生産性が低いということになります。
その原因はやはり日本人の長時間労働だと思えるのですが、世界中で日本製品が高い評価を受けていることを併せて考えると、日本人は、「非効率的に長時間働いて、世界で最高品質の製品を作り出している」ということになるのでしょうか。

一方フランス人は仕事よりも家族優先、サービス残業なんて問題外、というスタンスで働いています。バカンスも長く、より人間的な働き方をしているように思えます。
それでいて、日本人よりも生産性が高い。

この違いはどこから来るのでしょうか。日本人の働き方はどのように変わっていくべきなのか。じっくり考えていきたいと思います。

2013年10月5日土曜日

パリ15区の人気ビストロ LeTroquet ル・トロケ

15区にある人気ビストロLe Troquetに行ってきました。
とても美味しいバスク料理を出しています。

33ユーロのコースで、前菜、メイン、デザートと選べます。
前菜は茸のオムレツ、メインは豚のほお肉とレンズ豆の煮込みを注文しました。
デザートはチーズにしました。写真だと微妙ですが、本当に美味しかった。




メインはSTAUBの鍋で出てきました。これで2人前。

下は、妻が頼んだ前菜のシャルキュトリー(ハム・ソーセージ等の加工肉)。なんと食べ放題です。


店内も気取らないアットホームな雰囲気で、夜12時近くまで長いしてしまいました。
ワインも4人で赤白1本ずつ飲んで、最高の気分で家路に着きました。

2013年10月3日木曜日

エッフェル塔からのパリの景色

先々週、エッフェル塔に始めて昇ったときの写真をアップします。
先日、始めてエッフェル塔に昇りました。
日が沈むちょっと前に行ったのですが、あまり並ばずに入ることが出来ました。

モンマルトルの丘の上からは何度もパリの景色を見たことがありますが、エッフェル塔からの景色もまた違った趣があって良かったです。エッフェル塔の方がモンマルトルよりも少し高さがあるような気がします。こちらの方がセーヌ川に近いせいかも知れません。

夕方の明るいうちと、日が沈んでからの夜景の両方を楽しめました。







2013年10月2日水曜日

日本の消費税増税はフランスでどのように報じられているか

今日、安倍政権が来年4月からの消費税増税を正式に決定しました。
フランスの有力紙、Le Mondeでも記事になっていました。

Le Monde "Au Japon, hausse de la taxe sur la consommation"
(日本、消費税を増税)

http://www.lemonde.fr/japon/article/2013/10/01/japon-le-premier-ministre-decide-une-hausse-de-la-taxe-sur-la-consommation_3487542_1492975.html#ens_id=1555928&xtor=RSS-3208

まず、アベノミクスによって日銀短観、特に大規模製造業の見通しが改善していること、IMFから増税は不可欠と見なされていることなどに触れ、増税による景気減速のリスクについても解説しています。
また、景気対策としての公共投資の内容を伝え、最後に安倍総理が表明した農業改革、欧米との貿易自由がまだ今後の実行課題として残っていると結んでいます。

短い記事ですが、日本の現状をよく知らない読者でも、消費税増税の議論を取り巻く背景が簡潔に分かりやすくまとまっています。

ちなみに、この記事では自民党が保守、右派と見なされています。まあ間違いないと思いますが。

僕は個人的には消費税増税に反対ですが、日本でもこのような大局的な視点に立った報道が増えることを願っています。




2013年10月1日火曜日

ランスのフジタ礼拝堂

シャンパーニュ地方の中心都市、ランスへ行ってきました。パリから東へ車で約2時間と日帰り旅行にはぴったりの距離です。今回の目的はランスの大聖堂とレオナール・藤田の礼拝堂です。
シャンパーニュ地方ではその名の通り、シャンパンが生産されているのでセラーの見学も人気の旅行コースですが、今回はこの2つが目的だったので、シャンパンセラーはまた次の機会にということで、訪問しませんでした。


ランスのノートルダム大聖堂

ヴォールトが印象的です。
ランスのノートルダム大聖堂は、歴代のフランス王が戴冠式を行った場所として、また、ゴシック建築の傑作として有名です。聖堂内部は高い天井のヴォールトやステンドグラスがとても綺麗でした。聖堂奥にシャガールによるステンドグラスがあることでも有名です。
シャガールのステンドグラス

大聖堂を見学した後は、フランスで活躍した日本人画家、レオナール・フジタ(藤田嗣治)のフレスコ画を見るため、フジタ礼拝堂へ。礼拝堂内部のフレスコ画は本当に素晴らしいものでした。
ここでは結婚式も挙げられるらしく、受付のマダムによると今年は日本人の結婚式が4組あったそう。
フレスコ画の素晴らしさに写真を撮るのを忘れてしまったので、こちらは外観のみです。ネオロマン様式というスタイルで1966年に建てられたものですが、とても洒落ています。


フジタ礼拝堂

2013年9月28日土曜日

外国語を活かして働くということ

先日、フランス人と打ち合わせをしていて、気付いたことがあります。
僕は以前から、外国語での日常会話とビジネス会話では、ビジネス会話の方が何となく簡単だと感じていたのですが、その理由が何となく分かったのです。

フランス語でも、英語でも同じだと思いますが、一般的に外国語の難易度というのは、まず、日常会話レベルがあり、その上にステップアップとしてビジネスレベルがあるというようになっていると思います。
しかし、この捉え方は、必ずしも現実には即していません。

僕の英語力がどれくらいかと言うと、TOEIC630点ですが(最後に受けたのは5年以上前なので、今はもっと取れると信じたい)、普段フランス語で仕事をしているので、英語よりはフランス語の方が得意です。

それでも、毎日、同僚達との会話の中で聞き取れない、分からない部分が多々あります。そんな状態でも、悪戦苦闘しつつ、日々の仕事をこなしています。仕事は何とかこなせていますが、日常的な雑談になると、本当に分からないことが多いです。全く会話に入れない時もしばしば有ります。

なぜ、ビジネス会話の方が日常会話よりも簡単なのか、それは、端的に言って、相手が自分の言っていることを真剣に聞いてくれるから、です。
その他、共通の前提知識を持っている、スラングがあまり出て来ない、ということも要素としては有りますが、一番基本的な理由はこれ、相手が聞いてくれるということだと思います。

多少アクセントが有っても、文法が間違っていても、お互い仕事の席ですから、相手はこちらの言っていることを理解しようと集中してくれますし、話の途中で割り込んでくることも、少なくなります。これが他愛ない雑談であれば、話すスピードが遅かったり、単語が出てこなかったりで、少しでもこちらが隙を作れば、誰かが話し始め、それに対してまた別の人が応えてと、いつの間にかこちらの話が途中であったことなど、すっかり忘れられてしまいます。

それに比べて、相手がこちらの話を最後まで聞こうと意識してくれる場合は、自分のペースで話すことが出来るのでゆっくりで良く、だいぶ気が楽になります。さすがに、自己紹介や基本的な構文が分からないと仕事を進めること自体が難しいと思いますが、基本的な会話が出来れば、日常会話よりもいわゆるビジネス会話の方が簡単に上達するような気がします。
成長のステップとしては、基本会話、ビジネス会話、雑談ということになるのでしょうか。

そんなことに気付いて、僕も、早くフランス語で自由自在に雑談が楽しめるようになりたいと思いつつ、1週間を過ごしていました。

2013年9月21日土曜日

ノルマンディー名物シードル

ノルマンディーの名物、シードルがスーパーで安かったので買ってみました。
ボトル1本2.77ユーロ!

シードルとはリンゴの発泡酒です。甘口と辛口の2種類あり、Douxが甘口、Brutが辛口です。僕はすっきりとした辛口の方が好きです。

ちなみに英語圏のアイルランドでは、Cider(サイダー)で、フランスではCidre(シードル)です。製法も若干違うようで、ライバル関係でしょうか。以前アイルランド旅行をしたときにはこんな看板を見つけました。

フランスのシードルとアイルランドのサイダーでは味も結構違うと思います。

2013年9月19日木曜日

フランスと言えばワイン!安いワインをおいしく飲む

フランスと言えばワイン。美味しいワインがお手頃価格でたくさん飲めます。スーパーに行けば、ボトル1本2ユーロ位からあるので、僕も晩酌はビールでなくワインを飲むことが多くなりました。
いつも買うのは5ユーロ前後のもの。ちょっと奮発する時は10ユーロ位です。

今日買ったワインはこちら。ボルドーのリュサック・サンテミリオン地区というところのものです。6ユーロ弱でした。
普段使いで飲むテーブルワインを美味しく飲むために、僕が実践している2つのコツがあります。これだけで、安いワインでもポテンシャルを引き出すことができると思います。
飲み始める30分前に栓を抜く
もっと前に開けても良いかもしれませんが、最低30分前には栓を抜くようにします。ワインを空気に触れさせることで香りが開いてきます。
デキャンタにワインを移す
これもワインを空気に触れさせるためです。ワインをデカンタに移すかどうかは、産地や銘柄、年代によって色々な説があるみたいですが、それほど値の張らないワインなら、移した方が香りが良くなる気がします。お洒落なデキャンタを手にいれて、ワインを入れると、それだけで美味しそうに思えてきます。微妙な色の違いもよくわかります。
僕が使っているのは、蚤の市で買いました。キャップと本体のカットが綺麗なので気に入ってます。

これだけで、安いワインでも十分楽しめると思います。ぜひ、試してみてください。

2013年9月15日日曜日

フランスで仕事をするには

今回は、日本人がフランスで仕事をするためにどんな方法があるのか、自分なりに書いて見たいと思います。フランスに住みたい、フランスで仕事をしたい、でもどうすれば良いのか分からない、そんな人に僕のこれまでの経験を踏まえて、まとめてみたいと思います。

大前提。

フランスでは仕事を見つけるのは非常に難しい。

のっけから申し訳ないですが、フランスの失業率は高く、特に若者はフランス人でも仕事を見つけるのは大変です。僕が留学していた時の友達は、フランスでは30才までに就職できたら良い方だと言っていました。

②フランスは外国人労働者の受け入れに厳しい。

上記とも関連していますが、EU以外の外国人への労働許可はなかなかもらえません。移民問題に悩まされているフランスは自国の労働者を守るために、外国人労働者の受け入れに厳しい条件を課しています。世界でも最も外国人労働者に厳しい国の一つと言っても良いかもしれません。

次に、日本人がフランスで働く場合、どんなパターンがあるでしょうか。

①現地採用
現地の求人に応募して仕事に就くパターン。一般的に労働ビザを既に取得していることが求められる場合が殆どと思います。企業側がビザを用意してくれる場合も稀にあるようですが、これは企業側にはかなりのコストになるので、特殊な技能、能力を必要とされる場合が多いです。給与などの待遇はフランスでの一般的なものと同じということになります。

②日本企業からの派遣・駐在
駐在は期間や行き先がなかなか自分の自由にならないですが、一定の生活レベルが保証されるのは大きなメリットです。フランスと取引の多い会社であればチャンスはあるでしょう。フランスとの取引が多い業界といえば、ファッション、食品、観光などが直ぐに思い付きますが、メーカー、商社などヨーロッパでビジネスを展開している企業は意外に幅広いものです。これから就職、転職を考えている人であれば、応募先企業の事業内容、人事について研究してみると良いと思います。一般的には、日本からのフランス駐在員は減少傾向にあるようです。

③ワーキングホリデー
一年間という制限がありますが、フランスで仕事をすることが出来ます。求人はアルバイト的なものが結構有ります。飲食店が圧倒的に多いでしょうか。旅行しながら、語学学校に通いながら、アルバイトが出来るため、自由度は高いです。年間の受け入れ人数が決まっているのと、申請には年齢制限があるので計画は早めに立てることをお勧めします。

④学生ビザでのアルバイト
学生ビザで入国した場合は、年間964時間までアルバイトができます。週18時間ちょっとということになります。
ちなみに、語学学校を選ぶ時は、実績や評判をきちんと確認した方が良いです。格安の語学学校の中には、学生ビザ取得のために在籍の事実だけ証明してくれて、学生はアルバイトばかり、授業は殆ど成り立っていないという所が有ると聞きます。学校も学生も分かっていてやっているようです。授業料を払えば学生ビザを申請することが出来ますが、仕事をするために語学学校に登録するというのは本末転倒な気がしますし、年間の労働時間に制限が有るので生活費を全て賄うのは難しいです。仕事が見つからなかった場合、せっかくお金を払った学校の授業レベルも低いという目も当てられない結果になりかねませんので、アルバイトを目的に学生ビザを取得することはお勧め出来ません。

フランスでの仕事については、書いてみましたが、日本人がフランスで働くためには、ビザの問題は避けて通れません。詳しくはフランス大使館のサイトフランス政府留学局で最新の情報をチェックしてみてください。
なお、フランスで求人の多い職種、語学についてはあえてあまり書きませんでした。語学はもちろん出来た方が有利ですし、職種は、それぞれの目指すところによって事情が違ってくると思います。日本人向けの求人情報は、オヴニーニュースダイジェストといった日本人向けフリーペーパーで見ることが出来ますが、口コミ、コネなどで見つける人も多いかもしれません。

2013年8月16日金曜日

終戦記念日

今日、8月15日は終戦記念日です。フランスはAssomption、聖母被昇天祭というカトリックの祝日だそうで、休日です。
聖母被昇天祭と言われても、キリスト教徒でない僕にはどんな日なのか、ピンとこないのですが、せっかくの休日なのでゆっくりしようかと思います。

さて、昨日、『男たちのヤマト/YAMATO』という映画を見てみました。特に終戦記念日だからというわけでもないけれど。
戦時中は、たくさんの人が戦地で亡くなったわけですが、彼らは、当時の社会情勢、常識のなかで、当然の事、あるいは仕方のない事として、死に向かっていったのだと思います。少なくとも、避けられない運命として受け入れるしかなかったのでしょう。後世の我々にしてみれば、日本の戦略のまずさだとか、全体主義やプロパガンダによる洗脳だとか色々と言えるわけですが、当時多くの人が国のため、家族や友人のためと思い、自分以外の何かのために、死んでいきました。多くの人が、他に選択肢があるとは考えなかったのです。同時に、国全体としては、間違った方向に進んでいました。

翻って、現代の僕たち日本人はどうでしょうか。政治の混迷、経済の低迷、原発事故と、日本を取り巻く状況は困難です。それに対して、僕たちはどこか、仕方のないこと、自分にはどうしようもないこととして受け止めていないでしょうか。時代の大きな流れに対して、一個人は余りにも無力であると。同時に、誰もが目の前の自分の人生を必死に生きています。どんなに平凡でつまらない日々を送っているようでも、そこにはいつも、家族、友人への想いといった素晴らしいものがあります。
だからこそ、僕たちは戦没者の想いに胸を馳せ、共感し、追悼するのです。

日本を取り巻く状況、特に福島の原発事故は、これからの日本に大きな不幸をもたらすでしょう。後世の人から指を差されないために、僕たち一人一人が、日本全体をどういう方向へ進めていくのかを考えるべき時だと思います。たとえ一個人が無力だと思えるとしても。

終戦記念日に、そんなことを思いました。





2013年8月10日土曜日

Pho14

久しぶりにアジアンな食事が食べたくなり、13区のPho14(フォーキャトーズ)に行ってきました。ここは多分、パリで一番有名なベトナムフォーの店。これまで、2回店の前まで行きましたが、2回とも店の前の長蛇の列を見て撤退。今回は食事時を外して午後2時過ぎに訪問し、並ばずに入ることができました。バカンス中ということもあるかも。

パリで一番有名なフォーの店、PHO14

前菜のベトナム風餃子?



メインの牛肉フォー(スペシャル)

前菜にベトナム風餃子?(だと思う)を頼み、メインはもちろんフォー。どちらも非常に美味しい。さすが有名なだけあります。麺にコシがあって良いです。

Pho14を出た後はビュットオカイユという、最近人気の地区を散策。石畳と壁アートがお洒落なパリの裏通りで、腹ごなしに散歩するにはちょうど良い所でした。途中、大きな教会が有り、入って見たところ、ステンドグラスが午後の光に映えていて非常に綺麗でした。サンタンヌ教会というらしい。ここで少し休憩させてもらって、最後はイタリー広場近くの中華スーパーで豆腐やら白菜やらのアジア食材を仕入れてから帰宅。


ビュットオカイユの壁アート
サンタンヌ教会①
サンタンヌ教会②


2013年7月28日日曜日

ギャラリーラファイエット

今週は、ギャラリー・ラファイエットに行ってきました。有名なアールヌーボーの天井を見るためと、自分のバッグ、妻のサンダルを物色するため。

女性向けの本館と、男性向けのGaleries Lafayette homme館があります。本館の地下にはジャパニーズカスタマーサービスもあるんですね。まだ日本人の購買力は健在なんだなーと。逆に売り場は中国人で一杯でした。そのうち地下のカウンターも中国人向けに変わるのでしょうか。時代の変化を感じます。

お目当てのバッグとサンダルは、結局良いものが見つかりませんでしたが、有名な天井を見ただけで、来た甲斐があるというものです。誰の設計なんだろう。
2階には、吹き抜けと天井を眺めながら食事が出来る小さなカフェもありますね。