2013年9月15日日曜日

フランスで仕事をするには

今回は、日本人がフランスで仕事をするためにどんな方法があるのか、自分なりに書いて見たいと思います。フランスに住みたい、フランスで仕事をしたい、でもどうすれば良いのか分からない、そんな人に僕のこれまでの経験を踏まえて、まとめてみたいと思います。

大前提。

フランスでは仕事を見つけるのは非常に難しい。

のっけから申し訳ないですが、フランスの失業率は高く、特に若者はフランス人でも仕事を見つけるのは大変です。僕が留学していた時の友達は、フランスでは30才までに就職できたら良い方だと言っていました。

②フランスは外国人労働者の受け入れに厳しい。

上記とも関連していますが、EU以外の外国人への労働許可はなかなかもらえません。移民問題に悩まされているフランスは自国の労働者を守るために、外国人労働者の受け入れに厳しい条件を課しています。世界でも最も外国人労働者に厳しい国の一つと言っても良いかもしれません。

次に、日本人がフランスで働く場合、どんなパターンがあるでしょうか。

①現地採用
現地の求人に応募して仕事に就くパターン。一般的に労働ビザを既に取得していることが求められる場合が殆どと思います。企業側がビザを用意してくれる場合も稀にあるようですが、これは企業側にはかなりのコストになるので、特殊な技能、能力を必要とされる場合が多いです。給与などの待遇はフランスでの一般的なものと同じということになります。

②日本企業からの派遣・駐在
駐在は期間や行き先がなかなか自分の自由にならないですが、一定の生活レベルが保証されるのは大きなメリットです。フランスと取引の多い会社であればチャンスはあるでしょう。フランスとの取引が多い業界といえば、ファッション、食品、観光などが直ぐに思い付きますが、メーカー、商社などヨーロッパでビジネスを展開している企業は意外に幅広いものです。これから就職、転職を考えている人であれば、応募先企業の事業内容、人事について研究してみると良いと思います。一般的には、日本からのフランス駐在員は減少傾向にあるようです。

③ワーキングホリデー
一年間という制限がありますが、フランスで仕事をすることが出来ます。求人はアルバイト的なものが結構有ります。飲食店が圧倒的に多いでしょうか。旅行しながら、語学学校に通いながら、アルバイトが出来るため、自由度は高いです。年間の受け入れ人数が決まっているのと、申請には年齢制限があるので計画は早めに立てることをお勧めします。

④学生ビザでのアルバイト
学生ビザで入国した場合は、年間964時間までアルバイトができます。週18時間ちょっとということになります。
ちなみに、語学学校を選ぶ時は、実績や評判をきちんと確認した方が良いです。格安の語学学校の中には、学生ビザ取得のために在籍の事実だけ証明してくれて、学生はアルバイトばかり、授業は殆ど成り立っていないという所が有ると聞きます。学校も学生も分かっていてやっているようです。授業料を払えば学生ビザを申請することが出来ますが、仕事をするために語学学校に登録するというのは本末転倒な気がしますし、年間の労働時間に制限が有るので生活費を全て賄うのは難しいです。仕事が見つからなかった場合、せっかくお金を払った学校の授業レベルも低いという目も当てられない結果になりかねませんので、アルバイトを目的に学生ビザを取得することはお勧め出来ません。

フランスでの仕事については、書いてみましたが、日本人がフランスで働くためには、ビザの問題は避けて通れません。詳しくはフランス大使館のサイトフランス政府留学局で最新の情報をチェックしてみてください。
なお、フランスで求人の多い職種、語学についてはあえてあまり書きませんでした。語学はもちろん出来た方が有利ですし、職種は、それぞれの目指すところによって事情が違ってくると思います。日本人向けの求人情報は、オヴニーニュースダイジェストといった日本人向けフリーペーパーで見ることが出来ますが、口コミ、コネなどで見つける人も多いかもしれません。

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