2013年10月6日日曜日

日本とフランス どちらが仕事の効率良く働いている?



フランス、または海外の人と仕事をしていると、「日本人は真面目で素晴らしい、日本の製品の品質はとても良い!」というようなことを頻繁に言われます。

だいたい、不平を言わずに自分の仕事に打ち込み、責任を持ってクオリティーの高い製品を作り上げるという意味で言われていると思います。
僕はたまたま製造業の世界にいるので、日本製品、日本人一般の評価が他の業界に比べて高いということもあるでしょう。確かに日本製品のクオリティーは世界でもトップクラスであることは間違いないと思います。

ただ、気になるのは「日本人は真面目だ」という部分です。
先日も、ふとしたことからフランス人の同僚に、「フランス人は生産性が低い、日本人の方が生産性が高い」と言われました。その時はそれ以上の話はしませんでしたが、何となく引っ掛かっていました。

統計上、日本の労働生産性は先進7カ国中、最下位です。しかも、1994年から2012まで18年連続です。また、OECD加盟国のなかでは、34カ国中19位と、真ん中より少し低い位置にいます。

日本の生産性の動向 2012年版 (交易財団法人 日本生産性本部HPより)

この統計をみると、フランスは34カ国中6位なので、フランスよりもかなり生産性が低いということになります。
その原因はやはり日本人の長時間労働だと思えるのですが、世界中で日本製品が高い評価を受けていることを併せて考えると、日本人は、「非効率的に長時間働いて、世界で最高品質の製品を作り出している」ということになるのでしょうか。

一方フランス人は仕事よりも家族優先、サービス残業なんて問題外、というスタンスで働いています。バカンスも長く、より人間的な働き方をしているように思えます。
それでいて、日本人よりも生産性が高い。

この違いはどこから来るのでしょうか。日本人の働き方はどのように変わっていくべきなのか。じっくり考えていきたいと思います。

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