2016年2月6日土曜日

3次元緩和って?

1月29日、日銀が追加緩和策としてマイナス金利導入を発表しました。
【ロイター記事】http://jp.reuters.com/article/boj-rate-minus-idJPKCN0VC0PN?sp=true

3次元緩和?
マイナス金利について、黒田総裁は「量・質・金利の三次元で緩和」と言ったそうですが、アベノミクスの三本の矢といい、インパクトがあって分かりやすいのは政権を担う方々にとって都合が良いのでしょうが、言葉遊びに過ぎないように思えます。

三本の矢で一番大切な矢は、3本目の構造改革ですが、全く進んでいないというのが現実です。アベノミクスが始まってから、円安、株高は相当に進みましたが、規制緩和は大きな動きがありません。つまりこれは、日本の輸出を後押しするため、いわば世界に対して日本経済の安売りを仕掛けているわけです。

本当にこのまま日本の安売りを続けて良いのでしょうか?本来は、付加価値を高めて、安売りをしなくても済むようにするべきだと思います。安売りには元手が必要ですが、アベノミクスの元手は、このまま構造改革がされないのであれば、またしても将来世代の負担とされることでしょう。

日本の経済構造を改革し、成長軌道に乗せることは、政府の仕事であって日銀ではありません。金融緩和に頼ってばかりではなく、政府にはきちんと改革を進めてもらいたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿