2013年10月29日火曜日

カルチャーショックとパリ症候群、フランス人の合理性について


昼休みに同僚と話していたら、カルチャーショックの話になりました。
きっかけは、僕が子供の頃、はだし教育で育てられたということを言った所、「信じられない!」と。小さい頃に裸足で過ごした方が大きくなってから風邪を引きにくくなるらしいと説明しても、なんでわざわざ寒い思いをさせるのかという反応です。

「フランスと日本では文化が全然違うし、他に何か私たちフランス人がショックを受けるような話はないのか?」と、大ウケだったのですが、いきなり聞かれてもなかなかそんな面白いネタは出てきません。

その後、話題はパリ症候群に移っていきました。主にフランスに来た日本人の女性がかかり易いというあれです。憧れののフランスに夢と期待を膨らませて住み始めたものの、フランス社会になじめない、語学もなかなか上達しないという中で半ば鬱状態になってしまい、フランスとフランス人が大嫌いになってしまうというものです。

言葉の壁は確かに大きいものですが、何でも文化の違いと言って片付けてしまうことには僕は少し違和感を感じます。いわゆる文化の違いと言われるものは、単に生活習慣の違いである場合が多く、国や言葉によってむしろ大きく違うのは、物事に対する考え方の部分にあると思います。

はだし教育がフランス人を驚かせるのは、わざわざ寒くて辛い思いをさせる必要はない、それよりも、靴下と靴をはいていれば、その方が快適で居られると考えるからでしょう。合理的に考えて、はだしで育てられると風邪を引きにくくなるのかどうかなんて、検証のしようがありません。いや、もしかしたらどこかできちんと研究されているのかも知れませんが。

日本人は、何となく辛い思いを耐えることが偉い、頑張ることが第一で、結果が出るかどうかは二の次、という面がありますが、合理的なフランス人にはあまり理解されないでしょう。仕事でも、意味がなさそうだと思ったことに対してははっきりと「どうせ無駄になるような仕事はしたくない」と言います。
頑張ったから結果が出なくても良しということはあまりなくて、やはり目に見える成果が重要です。


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