2013年9月28日土曜日

外国語を活かして働くということ

先日、フランス人と打ち合わせをしていて、気付いたことがあります。
僕は以前から、外国語での日常会話とビジネス会話では、ビジネス会話の方が何となく簡単だと感じていたのですが、その理由が何となく分かったのです。

フランス語でも、英語でも同じだと思いますが、一般的に外国語の難易度というのは、まず、日常会話レベルがあり、その上にステップアップとしてビジネスレベルがあるというようになっていると思います。
しかし、この捉え方は、必ずしも現実には即していません。

僕の英語力がどれくらいかと言うと、TOEIC630点ですが(最後に受けたのは5年以上前なので、今はもっと取れると信じたい)、普段フランス語で仕事をしているので、英語よりはフランス語の方が得意です。

それでも、毎日、同僚達との会話の中で聞き取れない、分からない部分が多々あります。そんな状態でも、悪戦苦闘しつつ、日々の仕事をこなしています。仕事は何とかこなせていますが、日常的な雑談になると、本当に分からないことが多いです。全く会話に入れない時もしばしば有ります。

なぜ、ビジネス会話の方が日常会話よりも簡単なのか、それは、端的に言って、相手が自分の言っていることを真剣に聞いてくれるから、です。
その他、共通の前提知識を持っている、スラングがあまり出て来ない、ということも要素としては有りますが、一番基本的な理由はこれ、相手が聞いてくれるということだと思います。

多少アクセントが有っても、文法が間違っていても、お互い仕事の席ですから、相手はこちらの言っていることを理解しようと集中してくれますし、話の途中で割り込んでくることも、少なくなります。これが他愛ない雑談であれば、話すスピードが遅かったり、単語が出てこなかったりで、少しでもこちらが隙を作れば、誰かが話し始め、それに対してまた別の人が応えてと、いつの間にかこちらの話が途中であったことなど、すっかり忘れられてしまいます。

それに比べて、相手がこちらの話を最後まで聞こうと意識してくれる場合は、自分のペースで話すことが出来るのでゆっくりで良く、だいぶ気が楽になります。さすがに、自己紹介や基本的な構文が分からないと仕事を進めること自体が難しいと思いますが、基本的な会話が出来れば、日常会話よりもいわゆるビジネス会話の方が簡単に上達するような気がします。
成長のステップとしては、基本会話、ビジネス会話、雑談ということになるのでしょうか。

そんなことに気付いて、僕も、早くフランス語で自由自在に雑談が楽しめるようになりたいと思いつつ、1週間を過ごしていました。

2013年9月21日土曜日

ノルマンディー名物シードル

ノルマンディーの名物、シードルがスーパーで安かったので買ってみました。
ボトル1本2.77ユーロ!

シードルとはリンゴの発泡酒です。甘口と辛口の2種類あり、Douxが甘口、Brutが辛口です。僕はすっきりとした辛口の方が好きです。

ちなみに英語圏のアイルランドでは、Cider(サイダー)で、フランスではCidre(シードル)です。製法も若干違うようで、ライバル関係でしょうか。以前アイルランド旅行をしたときにはこんな看板を見つけました。

フランスのシードルとアイルランドのサイダーでは味も結構違うと思います。

2013年9月19日木曜日

フランスと言えばワイン!安いワインをおいしく飲む

フランスと言えばワイン。美味しいワインがお手頃価格でたくさん飲めます。スーパーに行けば、ボトル1本2ユーロ位からあるので、僕も晩酌はビールでなくワインを飲むことが多くなりました。
いつも買うのは5ユーロ前後のもの。ちょっと奮発する時は10ユーロ位です。

今日買ったワインはこちら。ボルドーのリュサック・サンテミリオン地区というところのものです。6ユーロ弱でした。
普段使いで飲むテーブルワインを美味しく飲むために、僕が実践している2つのコツがあります。これだけで、安いワインでもポテンシャルを引き出すことができると思います。
飲み始める30分前に栓を抜く
もっと前に開けても良いかもしれませんが、最低30分前には栓を抜くようにします。ワインを空気に触れさせることで香りが開いてきます。
デキャンタにワインを移す
これもワインを空気に触れさせるためです。ワインをデカンタに移すかどうかは、産地や銘柄、年代によって色々な説があるみたいですが、それほど値の張らないワインなら、移した方が香りが良くなる気がします。お洒落なデキャンタを手にいれて、ワインを入れると、それだけで美味しそうに思えてきます。微妙な色の違いもよくわかります。
僕が使っているのは、蚤の市で買いました。キャップと本体のカットが綺麗なので気に入ってます。

これだけで、安いワインでも十分楽しめると思います。ぜひ、試してみてください。

2013年9月15日日曜日

フランスで仕事をするには

今回は、日本人がフランスで仕事をするためにどんな方法があるのか、自分なりに書いて見たいと思います。フランスに住みたい、フランスで仕事をしたい、でもどうすれば良いのか分からない、そんな人に僕のこれまでの経験を踏まえて、まとめてみたいと思います。

大前提。

フランスでは仕事を見つけるのは非常に難しい。

のっけから申し訳ないですが、フランスの失業率は高く、特に若者はフランス人でも仕事を見つけるのは大変です。僕が留学していた時の友達は、フランスでは30才までに就職できたら良い方だと言っていました。

②フランスは外国人労働者の受け入れに厳しい。

上記とも関連していますが、EU以外の外国人への労働許可はなかなかもらえません。移民問題に悩まされているフランスは自国の労働者を守るために、外国人労働者の受け入れに厳しい条件を課しています。世界でも最も外国人労働者に厳しい国の一つと言っても良いかもしれません。

次に、日本人がフランスで働く場合、どんなパターンがあるでしょうか。

①現地採用
現地の求人に応募して仕事に就くパターン。一般的に労働ビザを既に取得していることが求められる場合が殆どと思います。企業側がビザを用意してくれる場合も稀にあるようですが、これは企業側にはかなりのコストになるので、特殊な技能、能力を必要とされる場合が多いです。給与などの待遇はフランスでの一般的なものと同じということになります。

②日本企業からの派遣・駐在
駐在は期間や行き先がなかなか自分の自由にならないですが、一定の生活レベルが保証されるのは大きなメリットです。フランスと取引の多い会社であればチャンスはあるでしょう。フランスとの取引が多い業界といえば、ファッション、食品、観光などが直ぐに思い付きますが、メーカー、商社などヨーロッパでビジネスを展開している企業は意外に幅広いものです。これから就職、転職を考えている人であれば、応募先企業の事業内容、人事について研究してみると良いと思います。一般的には、日本からのフランス駐在員は減少傾向にあるようです。

③ワーキングホリデー
一年間という制限がありますが、フランスで仕事をすることが出来ます。求人はアルバイト的なものが結構有ります。飲食店が圧倒的に多いでしょうか。旅行しながら、語学学校に通いながら、アルバイトが出来るため、自由度は高いです。年間の受け入れ人数が決まっているのと、申請には年齢制限があるので計画は早めに立てることをお勧めします。

④学生ビザでのアルバイト
学生ビザで入国した場合は、年間964時間までアルバイトができます。週18時間ちょっとということになります。
ちなみに、語学学校を選ぶ時は、実績や評判をきちんと確認した方が良いです。格安の語学学校の中には、学生ビザ取得のために在籍の事実だけ証明してくれて、学生はアルバイトばかり、授業は殆ど成り立っていないという所が有ると聞きます。学校も学生も分かっていてやっているようです。授業料を払えば学生ビザを申請することが出来ますが、仕事をするために語学学校に登録するというのは本末転倒な気がしますし、年間の労働時間に制限が有るので生活費を全て賄うのは難しいです。仕事が見つからなかった場合、せっかくお金を払った学校の授業レベルも低いという目も当てられない結果になりかねませんので、アルバイトを目的に学生ビザを取得することはお勧め出来ません。

フランスでの仕事については、書いてみましたが、日本人がフランスで働くためには、ビザの問題は避けて通れません。詳しくはフランス大使館のサイトフランス政府留学局で最新の情報をチェックしてみてください。
なお、フランスで求人の多い職種、語学についてはあえてあまり書きませんでした。語学はもちろん出来た方が有利ですし、職種は、それぞれの目指すところによって事情が違ってくると思います。日本人向けの求人情報は、オヴニーニュースダイジェストといった日本人向けフリーペーパーで見ることが出来ますが、口コミ、コネなどで見つける人も多いかもしれません。